どこに分類したらいいか悩んだのですが、今回の更新は完全なる私信でございますので、あしからずー!
いただきものお礼でございます(*´∀`*)
あさふんさん、ごちそうさまでした!
折り畳みは、お礼SSですー。
お受け取りいただければ(はぁと
「ありがとうございます」
受け取った荷物を手に玄関を閉め、あらためて差出人を見つめること2秒。
「なーに? 荷物?」
「うん。親戚の、あーちゃんっていうお姉さんからのお届け物」
リビングに入ると、絵里が不思議そうな顔をした。
って、そりゃそうだよね。だって、葉月も知らないかもしれない相手。
お母さんのほうの親戚の、お姉ちゃんなんだから。
「開けないの?」
「え? いいのかなぁ。お母さん宛の荷物だよ?」
「へーきじゃない? ほら、ここに“ご家族様”ってあるじゃない。それなら、ヤバいものじゃないって」
「……絵里、そういう発言はちょっと……」
「何よ。ほんとのことでしょ?」
しげしげと宛名を眺めつつ、指差された場所には確かに“ご家族様”ってあった。
でも、お母さん宛なんだよ?
勝手に開けたらどうなるかなんて、明らかすぎるのに。
……うーん。うーん。
「ちょっとだけなら、平気かなぁ」
「いいの?」
「たぶん」
好奇心はたしかに、ある。
葉月の忠告にあいまいな笑みを浮かべつつ、すでに手は梱包テープへかかってるあたり、私も正直だなぁ。
でも、あーちゃんから荷物だなんて本当に珍しいんだもん。気になるといえば、そう。
ていうのがひとつ。
でもやっぱり、品名に“菓子”ってあるのが強かった。
「わ、なぁに? これ」
「すごーい! え、手描き?」
「だと思うよー! すっごーい!」
段ボールの蓋を開けてすぐ目に飛び込んできたのは、キャラクターが描かれた木箱だった。
え、木だよねこれ。
ってことは……直接描いてあるってことで!
「すごっ! あーちゃんって、漫画家さん?」
「えぇ!? そんな話は聞いてないけど……どうなんだろう。実はそうなのかなぁ」
「とってもきれいな線ね。下描きなしじゃないかしら」
「「えぇええ!?」」
まじまじと箱を眺めていた葉月のひとことで、絵里とともに大絶叫。
でもでも、やっぱりそうなのかな?
だって、普段絵とか描かない私の目にも、鉛筆なんかの線は見当たらないもん。
あーちゃんは、器用でなんでも作るっていうのは知ってたけど、まさかこんなことまでできちゃうなんて……すごい!
改めて、ちょっとどきどきしてきた。
というのはもしかしたら、この箱に描かれてるキャラクターのイケメンさに、というのも実のところあるかもしれない。
「ね、ね、開けてみましょ? 中身気になる!」
「う……うん。いいよね、開けても。だいじょぶだよね?」
「んー……一緒に謝るね」
うん、と言わずにちょっぴり困った顔をした葉月を見つつも、うなずいてはくれたから思いきって箱に手を伸ばす。
ごくり。そして、深呼吸ひとつ。
外側がこんなに凝ってるってことは、きっと中身はもっとのはず。
ゆっくりと蓋の部分に力をこめ、スライドさせ――……た瞬間、中から明らかに光が漏れた。
そう。言うなればそれは、一種の玉手箱をほうふつとさせるようなまばゆい光が。
「っぎゃぁああああ!!!」
次の瞬間響き渡ったのは、絵里の大絶叫だった。
その声にびっくりして、蓋を閉め――かけたところを、絵里に制され二度びっくり。
でも、絵里はぶんぶんと首を振ると、目を見開いて箱の中を凝視した。
「ちょお! これ、なっ……なんですってぇええ!?」
「え、ええっ!? 絵里、ちょ……えぇ? なんなの?」
「なんなのじゃないわよ、これ! アンタ知らないの!?これはねぇ、今季超絶一大ブームを起こした、お――」
「おそ松さんだよね?」
「葉月ちゃんんんん!!! あーたなんで知ってるの!?」
しげしげと箱を見つめた葉月が、さらりとひとこと。
あ、それ知ってる。
そういえばちょっと前、絵里のところへ遊びに行ったとき、DVDで観てたアニメだよね。
“おそ松くん”っていう昔の漫画でありアニメが、今になって復刻というか新しく作られたっていうか、なんて言ったらいいんだろう。
とにかく、当時のおそ松くんは小学生だったんだけど、最近やってたのは“大人の”おそ松くんっていうか。
んー、なんかややこしくなってきちゃったけど、そんな感じ。
私も、1話からちゃんと順を追っては観てないけれど、ちょこちょこ見たことはあるんだよね。
もちろん、絵里の家で……というか、田代先生の家で。
「ちょお、何これ! すっごい! 手作りよね!? でもでも、これ……やっばい! ハイクオリティすぎ!!」
「すごいねー、これ。ペンで描いたみたいな線。とっても上手ね」
「わ、クッキーだ! ええ、すごい! お店で売ってるみたい!」
箱に詰められていたのは、6つのクッキーだった。
四角い箱にぴったり合う、まさに計算されて作られたクッキー。
チョコレート味とおぼしきクッキーの上には、ピンクのアイシングでそれぞれのキャラクターが描かれている。
すごいなぁ、これ。
アイシングなのかなぁ。それとも、別の何かなのかなぁ。
って、そっちよりも何よりも、一発描きでここまできれいな線を……そしてそして何よりも、各キャラクターが描き分けられていることこそが、すごいと思った。
「ちょお、葉月ちゃん! 知ってるってことは推し松もいるってこと?」
「ん、私は十四松が好きだよ。底抜けに明るくて、なんか、見てて元気出るよね」
「ああーー、わかるわー! 私も、十四松祭りは好きだもん」
「絵里ちゃんは誰が好きなの?」
「やだもぉ、そりゃあ当然一松でしょぉおお!!! もうねもうね、あの看病の回はマジで神回だったわ。一松様エンドレスリピートかけたわよ!! 超絶悶える!!!」
きゃいきゃいとクッキーを前にテンション上げた絵里が、葉月の肩を揺さぶった。
押し松、って言葉あるんだ。
そんなの初めて聞いた。
でも、それを言ったら怒られそうだから、もちろん言わないでおく。
だって、絵里ってば相当おそ松さん好きみたいなんだもん。
そういえばいつだったか、電話越しに“1話の必需性”を誰かと熱く語っていた姿を、大学の学食で見かけたっけ。
「で? 羽織は何松が好きなの?」
「え? 何松って、なに?」
「ぶぁかああぁあ!! 松つったら当然、おそ松さんの中に出てくるいろんな松よ!!」
「……松……」
普段は聞きなれない単語だけに、つい眉を寄せたのがいけなかったのかもしれない。
その反応を見た絵里がおもむろに取り出したのは、マンションの鍵。
え、あの、もしかしてそれって……もしかしちゃうパターン?
なんて言うまでもなく、絵里は私の手首を掴んで勢いよく立ち上がった。
「これから全25話プラスDVD特典の3.5話も含めた26話、全部見せてあげるから家に行くわよ!!
」
「えぇぇぇえええ!?」
こうして急きょ、おそ松さんな1日は幕を開けたのだった。
ちなみに、今日はこれからウチで女子会と称した恒例のお茶アンドおいしい葉月の手作りスイーツタイムを満喫するはずだったんだけど、場所は変わり、そして堪能するものもなぜか甘いものではなく、絵里おすすめのお酒のおつまみが並ぶことになったわけで。
……ああ、なんかこう、かなり詳しくなったなぁ。
2話までは、誰が誰だかさっぱりわからない上に、何度も間違って絵里に『声が違うでしょ!』って怒られたけど、そのときはまだ『色でわかるでしょ!』とか『顔が違う!』とか言われても、本当に誰が誰だかわからなかったんだもん。
でも、ね。
今はもう、色を見ただけで誰が何松かわかるまでになった。
これって、知識として持っていていいんだろうか。
なんかこう、いろんなところでモザイクが出てきて、個人的には私たちが楽しんでいいアニメじゃないような気がするんだけど……うぅ、なんかこう、ちょっと背徳感があるんだけどどうしよう。
なんか、祐恭さんやお兄ちゃんには言っちゃいけない気がするんだよね。
えっちなDVD見たわけじゃないんだけど、そっち系の知識を得ちゃったっぽくて。
「で? 羽織は誰が好きなの?」
「うー……そうだなぁ。私は――」
すっかり詳しくなりはてた私の頭に浮かんだのは、ただひとり。
コーヒーショップのあのシーンが浮かび、つい苦笑が浮かんだ。
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というわけで、あさふんさんにいただいた、おそ松さんクッキー!
写真アップしてもいいのかしら、それともやっぱりそれはダメなのかしら。
と、いろいろ考えつつも、文章のみで表させていただきました(*´Д`*)
子どもの日に届いた、六つ子のクッキー!
私としては鈴村さんのイヤミも好きなんですが、やっぱしあのイタい六つ子には敵いませんなぁ。
はぁもぉ、一松さまぁぁあああ!!!
て、なった看病回が超絶好きです。
絵里と一緒だね☆
おそ松さん、ごちそうさまでした!!
あさふんさん、ありがとぉぉぉおおぉぉおございますぅぅぅう!!!!(*ノノ)
な、私的SSでございました。
満足いただけないとは思いますが、まずはお礼をばm(_ _)m